久しぶりに飲んだら、ワインはちゃんと前に進んでた。
去年の年末、
ありがたいことにご馳走になって、
ほんまに久しぶりにこのワインを飲んだ。
グラスに注いだ瞬間は、
「ああ、これこれ」
そんな軽い再会の気分やった。
でも一口飲んで、
ちょっと黙った。
あれ。
こんなワインやったっけ。
El Corriol de Sucés 2018。
カタルーニャ内陸、Conca de Barberà のトレパット100%。
この土地では昔からある品種やけど、
このワインは1930年代に植えられた古い畑のブドウだけを使っている。
一度は放棄された畑を、
もう一度手入れして、
ワインに戻してきた区画。
そういう背景を思い出しながら飲むと、
グラスの中の落ち着き方に、
なんとなく納得がいく。
ブドウは房ごと使って、
全房のままステンレスタンクで時間をかけて発酵。
25日ほど果皮と一緒に過ごしてから搾って、
あとは大きな樽で、静かに寝かせる。
樽の香りで飾る感じでもないし、
分かりやすい主張もない。
でも、
その分、芯だけが残る。
トレパットって、
軽くて素朴、
ロゼ向き、
そんなイメージを持たれがちな品種やと思う。
でもこれは、
軽いのに、薄くない。
果実も、酸も、
前に出すぎへんのに、
ちゃんと真ん中でバランスを取ってる。
前に飲んだときより、
明らかに落ち着いてて、
「時間が仕事したな」
って感じがした。
派手な一口目はない。
でも、
気づいたらグラスが空いてる。
声は小さいのに、
あとからちゃんと残る。
久しぶりに飲んで、
「ああ、えらいとこまで来てたな」
そう思わせるワイン。
静かやけど、強い。
スーパーなワインになってて、
正直、感動したぜ。
また何年かして飲んだら、
きっとまた
「変わってるな」
って言うんやろな。
そう思わせてくれる一本やった。
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このワインをきっかけに、
トレパットという品種や、
コンカ・デ・バルベラという土地が気になった人へ。
まずは、このあたりから。
産地と土着品種を知るために
『スペインワイン』(山本博 著)
カタルーニャの産地や土着品種の背景が、
無理なく頭に入ってくる一冊。
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ワインの「時間」を知りたい人へ
『ナチュラルワインという選択』
造りと時間が味にどう影響するのか、
感覚的に理解できる本。
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